超・超・超豪華キャストな西遊記映画。
孫悟空や神仙が使う術のシーンだけでなく、背景や馬、建物もほとんど全てCGで、幻想の物語世界が画面いっぱいに広がります。(・・・家がパカッと割れて、パックンフラワーが閉じるかのようにまたくっつくなど細部のツッコミはさておき。)
別の映画では孫悟空を演じているアーロン・クォックが本作のもう一人の主役、男前すぎる牛魔王に。妻の鉄扇公主には、美魔女感ありつつ永遠にキュートなジョアン・チェン。なんちゅう美男美女を持ってくるのでしょう。強さとカッコよさ、もろさが同居する武神・二郎真君にはピーター・ホー。真っすぐな男、がんばったのに結局裏切られちゃう、こうゆう役が本当に似合いますね。影帝チョウ・ユンファはおとうさん的ポジションでやさしい玉帝を演じています。
主役の孫悟空はドニー・イェンで、ビジュアルがほぼ猿、仕草もほぼ猿。古典作品の伝説的孫悟空・六小齢童氏ほどではないにしても…表情までも猿っぽく見えて、めちゃかわいい斉天大聖になってます。だけど戦闘シーンのアクションはビシッと決まってて文句なし、ワイヤーアクションも綺麗~。私的にかなり好きな孫悟空でした。
さらにケリー・チャンの観音菩薩が出てくると、ちがう意味で合掌、拝みたい気持ちに。40~41歳当時かな?かわらない美しさ。
ストーリーは西遊記の最も有名な一節で三蔵法師と旅にでる前の、孫悟空が天界の厩番に任ぜられ調子に乗っていたのもつかの間、木っ端役人とバカにされて腹を立て、仙果の桃を盗み食いしたあげくに天界で大暴れしてしまうお話です。
「師匠、生きるも死ぬも俺の運命です!」といって、孫悟空が燃えさかるかまどに飛び込むシーンがカッコよくて好きでした。(ま、死なないんですけどね。)窮地でも判断力と勇気あふれる猿の英雄。
ふしぎなのは、最後、牛魔王に対抗するため孫悟空が巨大化してキングコング?になってしまうところ。なんでゴリラになるのだろう。猿のままで勝ってほしい。
作品情報
原題 《西游记之大闹天宫》
公開年 2014年 香港映画
監督 ソイ・チェン(郑保瑞)
上映時間 120分
◆西遊記◆キャストがすごすぎる
雑多な日常からの逃避行で幻想世界へ。眼の保養にもおすすめ!
キャスト
玉帝陛下:チョウ・ユンファ(周润发)
牛魔王:アーロン・クォック(郭富城)
二郎真君:ピーター・ホー(何润东)
九尾狐:シャー・ズートン(夏梓桐)
須菩提祖師:ハイ・イーティエン(海一天)
女媧:エイリーン(张梓琳)
嫦娥:ジジ・リョン(梁咏琪)