五行の山で夢をみた。

視聴記録&感想。ネタバレあり。華流ドラマ、中国映画、香港映画、韓流ドラマなどなど。

サイコだけど大丈夫

Netflixで主役のビジュアルが美しすぎて気になっていました。

じつは「サイコ」っていうタイトルが怖くてなかなか見れなかったんです。。。

 

精神病院で保護司として働くガンテは自閉症の兄・サンテとふたりで生きてきた。兄を大切に思いながらも孤立しがちな日々に疲れ、辛くなってしまうこともある。

そんな中、美しいが衝動的に人を傷つける怖い女、ムニョンと出会う。ガンテとムニョン、心に喪失感を抱えたふたりが傷つきながらも寄り添い、自分らしい生き方を探そうとする物語。

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ストーリーはガンテとムニョンの出会いから、古い記憶の再生、故郷への回帰、成長、新しい家族をつくるまでが描かれていますが、私にとっては兄・サンテの素直さ、優しさ、ひたむきさ、前向きな姿に、皆が救われ続けるお話のように感じられました。

キム・スヒョンとソ・イェジはどちらも素晴らしかったです。序盤では行き場のない空虚な表情のガンテが、だんだんと孤独を溶かしていく変化も、決してやりすぎじゃなくてよかった。

ムニョンのほうも、人を睨みつける形相、地声で怒鳴り散らす粗暴さ、迷いなく刃物で傷つけようとする残忍さが本当に怖かったのに、終盤には憑いてた悪魔が取り払われたように優しい表情になっていて、なんだか感動を覚えました。

 

物語の前半では、社会に適応するために大きな苦労を強いられる自閉症者は大変で、そのお世話をする家族が疲弊するのも当然だし気の毒…という見方をついしてしまいますが、お話が進むにつれて、ガンテやムニョン、出版社の社長、同級生のジュリ、病院の患者さんたちやその家族、どんな人でもそれぞれに足りなさや過剰さを抱えて生きてて、自分を持て余したり人生に失望したりしている現実が見えてきます。

すると、自閉症者と”そうじゃない人”という区別には意味がなくなり、足りてなくても過剰でも、与えられた状況において良く生きることを考えよう、お互いを大切にしよう、そうすれば一緒に前を向いて生きられる、どんなことでも幸せを形作る材料になりえるんだ――。っていう気持ちになれました。

そう、、、深くてしかも明るい内容のドラマだったんですね~。本当に良い作品でした。ガンテとムニョンは超がつく美しい若者たちだし、サンテさんの笑顔とリアルな演技も素晴らしくて、最終回の感動と同時に、終わってしまうのが惜しかった。これから何回も見たくなりそうな作品です。 

作品情報

放送年:2020年

原作・制作: パク・シヌ、チョ・ヨン
全16回

◆トラウマ◆絵本◆自閉症毒親◆隣人の愛

許せない人から逃げたいあなた、最後には帰るべき場所を見つけたいあなたに。

キャスト

ムン・ガンテ: キム・スヒョン

ムン・サンテ(ガンテの兄): オ・ジョンセ

コ・ムニョン(絵本作家の女): ソ・イェジ

ジェス(ガンテの親友): カン・ギドゥン

ジュリ(ガンテの同級生): パク・ギュヨン

ジュリの母: キム・ミギョン

イ・サンイン(出版社の社長): キム・ジュホン